「マルハン=パチンコ」
からの脱却へ。
第二創業に向けた
パーパス・ブランディング。
エンターテイメント業界のリーディングカンパニー・マルハン様(東日本カンパニー)。業界の逆風のなか、社会的意義を軸にパーパスを再定義し、策定から浸透、事業リブランディング、新規事業・採用まで、全方位の企業変革に伴走しています。
| PROJECT | パーパス・ブランディング(現状分析〜パーパス策定〜インターナル/エクスターナル〜事業展開) |
|---|---|
| CLIENT | 株式会社マルハン(東日本カンパニー)様 |
| PERIOD | 2021年〜現在(継続支援中) |
業界の逆風のなかで、第二創業へ。
パチンコ業界はこの10年ほどで市場規模が半減。法規制や震災・コロナの風評もあり、中長期的なユーザー離れが進んでいました。
業界を牽引してきたマルハン様も例外ではなく、顧客と従業員の両方で若い層が離れ、組織の硬直化や若手・中堅層の離職が課題となっていました。
目先の利益を追う近視眼的な施策から抜け出し、「社会から求められる存在」へ。第二創業として、多様なエンタメ事業を展開していくための変革プロジェクトが始動しました。


プロジェクトの流れ
現状分析からパーパス策定、そして中長期経営計画への接続まで。4年をかけて、会社のあり方そのものを組み立て直してきました。
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2021年
5月〜プロジェクトの立ち上げまで
外部環境分析(業界動向・PESTなど)と内部環境分析(売上動向・エンゲージメントサーベイ・離職率)から着手。
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2022年
1月〜現状理解
幹部ヒアリング(36名)・全社アンケート・ブランド/エンゲージメント診断テストで、組織の実像を掴む。
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2022年
4月〜パーパス策定
幹部層を中心としたワークショップを重ね、4,310名の声を束ねてパーパスを言語化。
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2023年
1月〜中長期経営計画の策定
パーパスを経営計画に接続。4つの領域で同時に展開しました。
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2024年
4月〜新たな中長期経営計画や、外向け発信のスタート
「売上・利益」から、「好意度」を追う文化へ。
- 社会的意義の軸で、自分たちの存在目的=パーパスを再定義する必要があった。
- 「売上・利益」ではなく「好意度(マルハンファン)」を追う文化を醸成したかった。
- 若手を中心に新たな価値創造へ挑戦し、第二・第三の事業の柱を創る必要があった。


2021年5月から外部環境・内部環境の分析と現状理解を進め、2022年、いよいよパーパス策定へ。単なるスローガンづくりではなく、中長期経営計画・組織・事業・採用までつながる変革の起点と位置づけました。
4,310名の声から生まれた、ひとつの言葉。
パーパスは経営陣だけでつくりませんでした。エリア会議ワークショップ・本社ワークショップを計16回開催し、4,310名の現場の声を収集。
社会の根源的ニーズ・自社のアイデンティティ・従業者の価値観という3つの視点からキーワードを整理し、777案ものパーパス案を作成。そこから磨き上げ、ひとつの言葉にたどり着きました。


PURPOSE
人とつながりの力で、
人生100年時代に生きる
ヨロコビを創造する。
マルハンは、人の可能性を信じている。信念や共感、思いやり、チームワーク……人が有する力を信じ、勇気を持って新たな冒険をはじめる。一人ひとりすべての人々に、生きるヨロコビを。人生100年時代における未来に、生きる希望を。マルハンが社会・人・地域とのリレーションシップの起点となり、いつでも、どこでも、誰でも、絆を感じ、生きるヨロコビで満たされる世界を創っていく。
16回
ワークショップ開催
4,310名
集めた現場の声
777案
パーパス候補案
パート・アルバイトまで届く、パーパス浸透。
策定したパーパスを、ポスターやブランドブック、コンセプトムービーで社内へ発信。さらに一人ひとりが自分の言葉でパーパスと向き合う「共鳴ワーク」を軸に、全社的な浸透活動を設計・伴走しました。










パーパスを、制度と行動にまで落とし込む
- 「好きマップ」×「マイパーパス」ワークで、社員の“好き”と会社のパーパスを重ねる
- マイパーパスを3ヶ月に1回エリアごとに表彰する「ドリームチャレンジャー表彰」
- 接客日本一を競う「マルハンサービスグランプリ」の審査基準にマイパーパスを組み込み
- 社員の“好き”から新規事業を生む共創イノベーション「MiX」
- ブランド戦略部の設立、人事制度改革、パーパス浸透アンケート
- 髪型・髪色を自由化した「東日本スタイル」、新ユニフォームづくり、採用ツール展開








「らしさ」を、身だしなみから解放する
個性と多様性を尊重する新基準として、髪型・髪色の自由化に踏み切りました。パーパスを掲げるだけでなく、働く一人ひとりが「自分らしくいられる」状態を制度でつくる——その象徴的な一手です。
この流れが、のちの新ユニフォームづくりへとつながっていきます。
約1,200名を巻き込んだ、新ユニフォーム
「東日本スタイル」の集大成が、2025年11月から順次導入された新ユニフォームです。アルバイトから経営陣まで約1,200名以上を巻き込んだボトムアップ型プロジェクトとして進行。全社アンケートでは約40%が身だしなみの改善を求め、その多くが「制服の変化」を望んでいました。「決められたルールで会社から支給される、着なければいけないもの」から、従業員が自分の意欲を高め、顧客視点の行動を引き出すためのツールへ。制服の意味そのものを転換した取り組みです。
デザインは、一般職向け「エッセンシャルネイビー」と管理職向け「クラスグレー」をベースカラーに、一人ひとりの個性と従業員同士のつながりを表現した「WAVE LINE」を採用。スカーフ・ベルト・靴といった小物や、ヘアスタイル・ネイルまで、レギュレーションの範囲内で「好き」を表現できる自由度を設計しました。デザインディレクションは、ユニフォームデザイン歴25年以上の岡義英氏(株式会社D-Style)が担当しています。


新ユニフォーム「NEW UNIFORM, SAME SPIRIT」。個性を尊重しながら、お客様への想いは変わらない。


従業員9名が出演する、コンセプト映像
ユニフォームのお披露目にあわせ、個性豊かな従業員9名が出演するコンセプト映像を制作。制服が変わることの意味を、現場で働く一人ひとりの表情で伝えました。
コンセプト映像(YouTube)。
パーパスを、社会への発信へ。
社内に根づきはじめたパーパスを、会社HP・ブランドムービー・会社案内パンフレットへ展開。さらにアーティストとのコラボレーションで、マルハンの新しいイメージを社会へ発信していきました。






パーパスムービー「冒険しよう、心の鳴るほうへ。」
パーパスを社会に伝えるムービーを制作。パチンコホールにとどまらない多様な事業の広がりを描き、マルハン東日本カンパニーが何のために存在し、どこへ向かおうとしているのかを一本の映像に凝縮しました。
パーパスムービー(YouTube)。
ARTIST COLLABORATION
言葉を、音楽とアートに変えて届ける。
パーパスは、文章のままでは社内にも社外にも届きません。マルハン東日本カンパニーが選んだのは、第一線のアーティストとの共創でした。音楽とビジュアルアート——理屈を越えて感覚に届く表現に翻訳することで、パーパスは「読むもの」から「感じるもの」へと変わりました。
SARUKANI × パーパスイメージソング「Advent」
世界大会を制した日本発のビートボックスチーム・SARUKANI。声だけで音楽をつくり上げる彼らの表現は、「人とつながりの力で」というパーパスそのものでした。楽曲「Advent」は、生きるヨロコビが広がっていく高揚感を音で描いたパーパスイメージソング。ブランドムービーの楽曲として、また特設サイトやミュージックビデオを通じて、社内だけでなく社会へと発信しています。
ブランドムービー(YouTube)。楽曲は SARUKANI「Advent」。






山下良平 × ブランドキービジュアル
鮮烈な色彩で「感情のうねり」を描くアーティスト・山下良平氏がキービジュアルを制作。人の想いやエネルギーが交差し、広がっていく情景は、そのままパーパスの世界観になりました。会社ホームページのメインビジュアルをはじめ、ブランドブック、各種ツールへ展開され、マルハン東日本カンパニーの「顔」として機能しています。
キービジュアルは2種類。空と海が広がる情景と、人が駆け出していく情景。静と動、二つの表現でパーパスの世界観を描き分けています。




パーパスが、事業と業界を動かす。
パーパスは事業にも波及。パチンコ事業のリブランディング「ヲトナ基地」プロジェクトでは、パチンコホールを“好きなことをしていく私”を応援・肯定してくれる存在へ再定義。若年層に向けたポップなイベントが話題を呼んでいます。


ヲトナ基地プロジェクトのイベント「脳汁銭湯」キービジュアル。
97.1%
イベント満足度
74.9%
マルハンイメージ変化率
Z世代を中心に大きな反響を呼び、参加者の97.1%が満足、74.9%が「マルハンのイメージが変わった」と回答しました。


数年で十数事業。社員が、新しい会社を立ち上げる。
パーパスがもたらした最も大きな変化のひとつが、事業創出のスピードです。この数年で十数の新規事業が生まれ、その多くが社員主体で立ち上げた新会社として動き出しています。アクアリウム、レストラン、eスポーツ、スポーツ&アミューズメント、シニアサービス——「人とつながりの力で、生きるヨロコビを創造する」というパーパスを軸に、パチンコホールの枠を大きく越えた事業群が育っています。
あわせて、社内のジョブローテーションも活発化。社外と社内の両方を知る「ソトシル・ナカシル」の考え方が広がり、部門や事業をまたいだ人材の循環が生まれています。全従業員を対象にした学びの取り組み「MiX(MARUHAN INNOVATION "X")」も、既存文化と新たな文化を掛け合わせ、人材発掘と人材育成を同時に進める土台になっています。




業界全体の変革へ
変革の輪は1社にとどまりません。パチンコ・パチスロ業界のパーパス策定を主導し、業界初となる13団体合同祝賀会を開催。業界全体の存在意義を示す取り組みとして、ニュースメディアにも取り上げられました。
関連12事業のトップメッセージ策定や新規事業の創出支援など、グループの未来づくりにも伴走しています。


成果が最初に見えたのは、新卒採用だった。
パーパスの成果が最もわかりやすく表れたのが、新卒採用です。かつては「パチンコ経験があるかどうか」が応募の入り口になりがちでした。しかしパーパスを軸に会社の存在意義を語り直したことで、これまでの見え方が大きく変わりました。
直近1〜2年に入社した新卒社員は、そのほとんどがパチンコ未経験。それでも採用は順調に進み、入社後の定着も上手くいっています。「エンターテインメントを通じて人の生きるヨロコビをつくる会社」として選ばれるようになった——パーパスが、母集団そのものを変えました。


ツールのすべてを、パーパスで貫く
採用パンフレット、会社説明会の装飾、動画、Webサイト——学生が触れるすべての接点で、パーパスとキービジュアルの世界観を統一。「何をしている会社か」ではなく、「何のためにある会社か」から伝える設計にしました。
髪型・髪色の自由化「東日本スタイル」や新ユニフォームといった働く環境の変化も、学生にとっては会社の姿勢が伝わる強いメッセージになっています。




事業が生まれ、若手が動きはじめた。
数年で誕生した新規事業
十数事業
新ユニフォームPJ参加者
1,200名超
パーパス策定に集めた声
4,310名
- この数年で十数の新規事業が誕生。その多くが社員主体の新会社として動き出した
- 新卒採用で成果が明確に。直近はパチンコ未経験の入社者がほとんどでも、採用・定着ともに good
- ジョブローテーションが活発化し、「ソトシル・ナカシル」で人材が循環しはじめた
- 脳汁系イベント・髪型髪色の自由化・新ユニフォームが、若手社員のエンゲージメント向上につながった
- 「売上・利益」から、パーパスを軸にした活動が社内で増加
- 「パーパスに沿っているか」が日常の判断基準になりはじめた
- 社内外の若者の反応を見て、上の世代の意識も変わりはじめた
- パート・アルバイトまで届く共鳴ワークが組織に定着しつつある
- 業界13団体のパーパス策定など、変革が業界全体へ波及
- 一連の取り組みがブランドマネジメントアワードを受賞し、外部からも高く評価された
パーパスは、掲げただけでは何も変わりません。マルハン東日本カンパニーで起きたのは、新しい事業が生まれ、若い人材が集まり、動き出したという実体の変化でした。表面的なスローガンづくりではなく、組織変革としての企業ブランディング。パーパス策定から組織・事業・採用まで、企業活動すべてに一貫性を持たせることが、変革を本物にしていきます。
志ある経営者の
「このユメ、とまれ。」に
寄りそっていく。
パーパスは、掲げた瞬間ではなく、組織の隅々で体現されたときに力を持ちます。テングッドは経営学とブランディング、クリエイティブの知見で、大企業の全社変革にも一気通貫で伴走します。
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